革の裏面の話

革の裏面の話
今回は革の裏面についてクローズアップしてみます。

全て均一にきれいな状態だと良いのですが、体の部位に
よって皮膚の硬さや厚さが異なるように、革の裏面にも
いろいろな状態があります。

「特徴」として商品に使用するものと、「欠陥」として
商品に使えないものがあります。

①毛羽立ち・モケモケ
主に柔らかい部分にありがちな特徴です。できるだけ裏地が入る
ものに使用しますが、稀に裏地なしのものにも使用されます。
毛足がおさまる向きに撫でると少しおさまります。

②えぐれ
表の革を触るとわかるくらいえぐれている場合は使用しません。

③キズ
こちらも残念ながら表までひびいているキズの場合は使用できません。

④血管の跡(血筋)
一見、キズのように見えますが、血管の跡が浮き出ている状態です。
これは表の革にはまったく問題がない(むしろとてもコンディションがいい場合もある)
ことが多いので、裏地がないものにも普通に使用されます。